オリジナル恋愛小説サイト 純愛ジュール のブログ 更新状況、コメント返信、小説雑記など発信中 *ネタバレ注意 Girlyな大人の甘い夢と文学の融合 。.・゚☆Y⌒ 躰を繋ぐ=心を繋ぐ...それもアイの伝え方 ⌒Y☆゚・.。 |
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Candied Poison -砂糖漬けの毒-
2013年02月14日
【禁断CLOSER】あとがき
DOORにての数字と誤差ありますが、全体を一纏めにすると文字数≒900000字/原稿≒2800枚です。
常々言ってきたとおり、ここまで長くなるつもりはなくて、むしろ、どう増やすか、と連載当初は思いあぐねていました。
シュガーコートと同じで、書いているうちにものすごく広がっていった物語。
けして正義の味方じゃない、史実の裏で動いてきた有吏一族という特殊な背景を、加えて実兄妹という大好物を、とにかく書き尽くしたい気持ちが原動力。
長くても中だるみ(どうでもいい部分)はなかったと思います。
主人公に那桜の性格を持ってくることについては冒険でした。
果歩を主人公に持ってきた場合、最悪の悪女キャラです。
典型的ないい子ぶったわがままなお嬢さま。
男を惹きつけ、下品なほどセックスに奔放、快楽に弱い。
三角関係を書くことも冒険。
和惟を受け入れられない人もいました。
逆に、受けいれられる人は、拓斗より和惟のほうが存在的に大きかったかもしれません。
アイを考えたとき、和惟の2番手でもいいという尽くし方は大きいです。
最終的に拓斗のアイと比べてどうでしょう。
傷つけまいとするアイと、傷つけてもそれごと包もうとするアイ。
非人道的なことに関しては、かなり悩んだところです。
そういう気持ちになるところまでは理解してもらったとしても、罪は罪なので。
ただ、書くのに怯むことはしたくなかったし、そのあとの苦しみも、少ししか触れていませんが感じていただけると思います。
最後、無免許運転じゃない?とか諸々、そりゃだめだろ的なことは、背景を考えれば見当つけられることだろうし、わざわざフォローはしていません。
最後の4文。
未来の彼らの姿を思い浮かべてもらえたら、また、読者さんなりに物語を広げていっていただけるようだったら、成功というところでしょうか。
読んでいただいたり、拍手、アシスト、そしてコメントをいただいたり、気力のもとをたくさんありがとうございました。
コメントいただいたことがきっかけで閃いたりしたこともあります。
読者さんがいなかったら、完結までもっと時間がかかっていたと思います。
◆電子書籍について
完結前より電子書籍化の話が来て、すでに第2部までの1巻は販売中ですが、今後、第4部まで掲載した2巻も数か月後には販売されると思います。
検索サイトさんの撤退含め、公開をどうするかなどの対策を検討中。
DOORに記しているとおり、複製権など著作権はすべて奏井れゆなに帰属しているので、出版社の販売開始後1年したら、個人販売(パブーなど)も視野に入れています。
最後に。
お客様は神様です。
この言葉、神様にささげるつもりで歌います、というのが真意。
あとで自分で書いてるのに忘れてしまったり、そんなどうでもいいようなものではなく、書くものすべてに魂込めてその世界を描いているつもりです。
また、別の物語でお会いできれば光栄です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
奏井れゆな 深謝
2011年12月27日
【何度でも恋をする】あとがき
12/25〜27の三夜連続更新了
これはあえてオチを最初に持ってきました。
たまにはすんなり読めるものもいいですよね。
加藤課長、【グループ交際】には名前だけ、【最愛-優恋歌-】では「大きくなったなぁ」ってセリフだけwの出演をしていた人です。次期社長ではなく社長として。
【最愛】の優歌パパがちらり出演していたのは、わかったでしょうか。
【最愛】&【グループ交際】からすると一世代昔の話になります。
だから、ちょっと会社編成が違うかな。。ってそんな細かい設定までしてるのか、なんて言わないでくださいw
加藤課長もこの話以後、三代目として大奮闘したんです(笑)
同じ課長代理でも【何度でも恋をする】の優歌パパの地位と匠の地位を比べると、匠の方が上になります。
三代目でいう課長=四代目でいう班長+α、という感じ。
時代にそうこだわることはないかなぁと思いつつも、【最愛】を現代と考えたらケータイがこんなになかった時代になるので、あえてケータイという小道具も出してませんw
これを書いたきっかけは、お友達のついったー。クリスマスものどうしようかなぁ的なつぶやきに、そうだねぇと独りよがり。
それで例によって写真を眺めにいっていたら、壁紙にしたグラフィック画像と遭遇。
長女が感じたイメージからキーワード連想ゲーム。
歌手 ⇒ ピアノ ⇒ 曲+クリスマス ⇒ 賛美歌アメージンググレイス ⇒ 教会 ⇒ パイプオルガン
ということでできた物語。
そして業平商事の裏話。
【グループ交際】で陰の功労者ASK推進委員会はこれがきっかけで発足ということになります。
優歌ママは礼維より一つ下の後輩になり、この物語中はまだ大学生でした。よって優歌パパとの出会いはまだです。やっぱりASK委員会の活躍でってことになるんだけど、あまりにパパママしちゃってるので、どうにも私の中では書けるカップルではありませんw
では、楽しんでいただけたら幸です。
2011年09月23日
【CLOSER】第2部◆あとがき
第2部更新開始から1年。ここまで辛抱強く付き合っていただいた方、ありがとうございます。
コメント、拍手、応援クリックとアシストまでしてくださった方には重ねて感謝です。
まだ第2部が終わっただけなんですけど。
以下、ネタバレありますので読んでいない方はご留意ください。
第2部を始めるまえ、これほど長くなるとは全く想像だに…かえってどうやって字数増やそうかって思ってたんです。
当初は、果歩と有沙の問題は別々のこととしてありました。が、そうすると同じシーンが2回あるということになると気づいて、つまり、救出作戦じみたことが2回になるかもってことで合体させました。
となると、絡み合わせなければならなくて、そのからくりを描くのに長くなってしまいました。
有沙はともかく、果歩の立場(男をめぐって友情が壊れる)は現実にありがち。
なので、あるあるという感じで、わりと嫌う人はいないんじゃないかと思ってたんですけど、あっち(投稿サイト)では(もしかしたら同じ人なのかもしれませんが)かなり嫌われてましたね…笑
逆に考えれば、果歩が同情じゃなく嫌われるということは、そのぶん那桜を好きになってもらったということだろうし、そんな面では成功でもあるのかな、と。
有沙はぎゃふんという目に遭ったのか否か。那桜を救うついでに救われましたから。
その点、物足りなかった人もいるかもしれません。過去にもひどいことしてますしね。
補足しておけば。(たぶん、ほとんどの方がわかっていらっしゃると思いますが)
有吏一族は正義の味方ではありません。
国のためなら動くけど、基本、一族を除いて一個人のために動くことはないです。だから、悪人がのさばろうと、一族や国がどうこうならなければどうでもいいってことです。
その証明として今回の一件を挙げれば。
那桜の写真がUPされた際、果歩の写真とすり替える予定でした。果歩を犠牲にしようとしていたのです。そして、果歩の写真が初めからUPされていて果歩が有沙の犠牲者であることもわかっていました。それなのに、果歩のことは歯牙にもかけず、犯罪を見過ごすつもりでした。
那桜が無謀な行動に出たから助けざるを得なくなったという。
有吏一族、なんてシビアw
まあ、拓斗が何もしてないわけはなくて、そのかわりにというか立矢は察して発言してます。「香堂は潰れるよ」その一言に尽きるということで。有沙にとって何が一番避けたいことかということです。
拓斗は不思議なもので、私からすれば、今まで書いた主役級男子のなかでいちばん少年というイメージなんです。どんなに年をとっても。もちろん、弟の戒斗よりも。
第2部の拓斗はシュガーコートのファーストステップ時の戒斗と同じ年です。
それを考えると、相手が叶多だからなのか、戒斗のほうが大人っぽいという感じ。
拓斗はある意味、心の中に11才で時間が止まっている部分があるからかも。
作中では戒斗はちゃんと弟らしく見えてると思いますが。
拓斗、何があっても動じなさそうなのに、ほっとけない男なんだよなぁなんて思いつつ。
それはともかく、拓斗のopenいかがだったでしょう。
楽しんでいただけたのなら喜び至極。あとからでも何らかの反応をいただけたら嬉しいです。
さて、第3部。
ここからは一族のことが中心になってきます。文量的には1部の半分くらいと思っています。
サブタイトル『out』はどういうことかわかりますよね。
那桜が大学3年生の終わりから4年生半ばまで――【Sugarcoat-シュガーコート-】が始まる頃までの物語になります。
拓斗がどう闘ってくれるのか。那桜は、自分の将来に何が用意されているのか、3部の時点では知らないままなので、ちょっと難しいところですが、視点の入れ替えをうまく使いつつ、やっていきたいと思います。
純粋な素直なハッピーエンドで読み終わりたいなら、ここまでが無難かと…という第3部です。
更新開始まで1カ月ほど空きます。引き続き、楽しみにお付き合いしていただければ幸です。
2011年08月23日
【最愛】あとがき&extra5
サイト開設around5th-year 記念作・第3弾として更新。
記念作としてはまだ第3弾かと自分で呆れてますが、予定外で精神的にくるものがあったので時間が空いてしまいました。
それはさておき。
エキストラ5作目【ローズヒップタイム】
優歌の妊婦姿に内心でハラハラしてる匠。
終章-1-の最初の幕で匠が優歌パパに突っ込まれた写真立て。あの時点で飾ってあったのがこの物語中に出てくる写真になります。
また、出産方法について優歌があと3か月は説得時間があると言ってますが、結果、どうだったかわかりますよねw
そんなところに楽しみを見出してもらったら幸です。
【最愛】は時間がたてども、わりとすんなりと主人公たちの人間性に入り込める物語です。
書かなきゃと思っていたにもかかわらず漠然とこの頃を書くということしか頭になく。それが日曜日、CLOSERの更新を終えて何気なく考えていたところでポッと浮かんできた感じです。
設定が必要ないので、思いついたらトントンと。
ハーブティについて
ローズヒップはホントに甘い香りなのに、飲んでみると酸っぱさがあって残る感じ。
ビタミンCたっぷりなので美肌効果あり^^
タイムは風邪とかインフルエンザ予防でうがいに使ったり、あとはお料理に使えますね。
私はこのブレンド飲んだことないんですが今度チャレンジしてみたいところ。
ハーブは体の毒素を排出するのにいいと言いますが、それ除外してもハーブティ大好きです^^
あと1話、記念作で更新する予定でいます。
二番目の子の出産。いちばん未来になるお話です。
この子が生まれる時期にと思っていますが、それを考えると1年後?かもw
期待に添えていたら嬉しいのですが^^;
とにもかくにも、待っていてくださった方、読んでくださった方、ありがとうございます
2011年05月25日
【Sugarcoat】あとがき
足掛け3年強。およそで885000字・原稿用紙2800枚。ようやく完結できました。
400枚で充分な単行本ができるので、3年で7冊書けたと思えばいい感じ。
こんな長いものはもう書けません。というより、1から10まで書けば、どれくらいでも長くできます。軽く倍は行くんじゃないかと。
ただ、それをやったら小説ではなくなるというか…日記or日誌? 面白味が欠ける。とはいえ、そこをどう面白く書き続けられるかっていうのも才能ですね。某海の名を持った有名一家の話みたいにw
とにかく純愛ジュールでは、成長とか心の昇華とか、そこを目指して描くというスタンスなので、まず本編で詳しく日常を書くというのはしません。
省いたところはかなりあって…過程がわかっているんだから、あとはある程度記しておけば想像できるだろう、的なw
要望によっては推敲時点で書き加えることがあるかも^^;
書き始めたきっかけは、ずっとまえに言ったことがあるように、当時の連載【ONLY ONE】がシリアスであまりに重たくて、気分的に浮上するために元気な女の子を書きたいということで、叶多に白羽の矢。
当初はファーストステップあたりの感じで軽く終わらせるつもりでした。
裏社会のこともごくごく軽くすませようとしていたのに、キャラと背景が捨てられなくなったというか。
正直なところ、こんなに登場人物がたくさんいるなか、脇役まで一人一人のキャラがこれほど明確に私の中に生きている物語はありません。長い付き合いのせいだろうかv
というわけで、ファーストステップ開始時はラストステップの結末は考えていませんでした。
考え始めたのは第4話あたり(和久井が出てきた頃)
せっかくの、裏裏社会、やくざもの、水商売ものひっくるめてハードボイルドできそうな背景。
かねてからの妄想していた世界観でしたし、とことんその背景を利用しよう!ということに。
#155の戒斗のセリフなんて普通の恋愛小説では書けませんからw
ただ、プロットが作成できない私。頭の中で考えて、それを完璧に文章にしないと次が明確にならないという。
だから設定が変わることもしばし。ラストの拉致事件では、考えていたものと結果ではかなりシーンが違っています。
CLOSERの連載を始めて、その筋書きの影響もあり。
大ざっぱなビジョンはありましたが、曽祖父が次々世代に託した策略を細かく考えだしたのもセカンドステップに入った頃なので、そこから、それまで登場した人物の設定を逆算した形で繋ぎました。
4世代にわたっているのでややこしい設定ではありますが、3世代では生存率が高くて、『誰か生きてるだろ、聞けば済むことじゃん』で終わってしまいますから^^;
途中で完結まで到達できるのか、という不安は無きにしも非ず。
特に謎を絡めていたので。前出のように、先がどう繋げられるのかというのははっきり自分でもわからないままでしたし。
ただ、どうにかなる?絶対に書ける!という根拠のない自信をもって完結まで。
ラストステップ更新開始後(1年前)、DOOR末尾に注意書きを明記しましたが、これはコメントがきっかけです。
T.登場人物が多すぎる。
U.裏社会とバンドという設定がごちゃごちゃしすぎる。
V.つまり無駄に長い
というような。
主人公たちだけじゃなく脇役含めて視点が変わりますし、よっぽど物語を好きになっていただけないと入りにくいという難点もあります。
連載当初は考えていなかったという点を差し引いて、ただの過程で長く引っ張っていたのではなく、ラストステップ終話にすべて集結させるためですし、その指摘は的外れというか。端役はともかく、数多い脇役に無駄な登場人物はいません。むしろ、登場人物の役割に違和感や唐突感はなかったと思います。
よって全15話の中に無駄な話は一つもないです。
また、なぜ戒斗がバンドマンである必要があったのか、ということについては、背景も精神的(感情的には未熟ですが)にもミスターパーフェクトだからこそ、“音楽”という決して一番と位置付けられることのない曖昧な価値が必要でした。
【ONLY〜】で戒斗のセリフにあるように、『有吏の名をもってしても動かせないもの、残せないものが音楽』なのです。
何より、戒斗に祐真という背景が必要だった。この点は連載する前からの決定事項でした。
祐真を好きで好きでたまらない気持ち。失うことの怖さ。そこに“歌”があるから、気持ちは強く切なくなる。
違う観点から考えると、叶多を置き去りにして、目指すもの、あるいはやりたいことが音楽じゃなく、サラリーマンに落ち着くには(たとえトップを目指すということでも、戒斗の好きなバイク事業を興すということでも)普通すぎて、加えて戒斗が既に持っている力でどうにもなりそうで理由が弱い。
あと、セカンドステップの結末も難点つきました。
これはファーストステップ終話時点ですでに出来上がっていた話です。
感情をうまく表せない戒斗がどうやって苦しいことを叶多に訴えるのか。殻が破れるのか。
戒斗の懺悔も必要な気持ちだったし、ただのDVになってもしょうがないし、いまでもあれが一番効果的だったと思っています。
あれもDVに違いなく、性について特殊な考えがあるんだと捉えられましたけど、特殊ではなく、躰を繋ぐ=心を繋ぐ、それは純愛ジュールが語るアイの伝え方の一つです。CLOSERも然り。感情的に不器用な男ほど特に。
シュガーを好きで読んでくださっていたのなら尚更、そういう戒斗の心情を読み取っていただきたかったなと。
さて、当初はここまで込み入ったものになると考えていなかったというのは前出の通り。
裏の裏社会というのは中学の頃からの妄想でしたが、それに拍車をかけたのが『花咲ける青少年』
スケールの大きい漫画です。
さすがに世界を舞台にするまでの知識はなく、国内の話にとどまりましたが、それでもけっこう大げさな設定w
見えないところでいろんな謀略があって世の中は動いてるんだよっていう世界を描きたかった。
その点では、シュガーでしか読めない世界がうまく描けたのではないかと。
謎な部分は取りこぼしなく、フォローできたと思いますが、訊きたいことや、このシーンは書き加えてほしいというような要望は『これが知りたい!コーナー』からご連絡ください^^
推敲はしばらく置いてからやりたいと思います。
登場人物には愛着がありますので、ぼちぼちとエキストラや独立した物語で書けていけたらと思っています。
末尾になりましたが、最後までお付き合いくださった方にお礼申し上げます。
楽しんでいただけたとしたら喜び至極です。
更新休止中や更新宣伝をしない間も度々覗いてくださる方がいらっしゃったこと、この3年間、本当に励みであり、書く気力に繋がり、幸でした。
読んでいただいたことに何より感謝します。 奏井れゆな 深謝