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Girlyな大人の甘い夢と文学の融合
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Candied Poison -砂糖漬けの毒-

2018年04月08日

【不惑の男は淫らに甘く】あとがき

【不惑の男は淫らに甘く】完結



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アルファポリス投稿
エブリスタ投稿R15版

連載期間2017.11/19〜2018.4/5、4カ月半、およそ160000字で完結しました。

やくざものは1回きりと思って愛魂(3つのパターンあり)を渾身の力を振り絞り書きましたが(笑)
ライトなストーリーとワルな男を書きたくて再度挑戦。
いくつかのパーツはあったんですが、組み合わせたら結局ストーリーは当初思っていたのとは違った展開に。
もとのストーリーはまた別の機会に中編あたりで書くかもしれません。
それはさておき。

今回はやくざでもインテリ系の組織。
リアルに今は、取り締まりが厳格化したのか資金源が厳しいとか耳にしますが、やくざの世界も頭脳戦という転機になるんでしょうか。
之史は大っぴらには書いていませんが、かなり知能の高い人です。
ゆえに普通のことに退屈して、常識を窮屈に感じてます。
自由を求めてやくざへ…というのも突飛⇒天才=変人というところ。
実際のやくざの世界は上下関係がはっきりしていて窮屈なんでしょうけれど、之史はなにぶん退屈屋さんなので、常識的には自由ななか、むしろ楽しんでいたかもしれません。

一方で世里奈は、トラブルの請負人。
二人が出会ったきっかけのおばあちゃんの一件からすれば、どうやら頼まれたら嫌と言えない性格で、それが災いしていることもあるかと思います。
そして、やくざであればいくらインテリ系でも普通は引いてしまうところ、わりとあっさり受け入れてるのはトラブル慣れしているせいかもしれず。
浜崎と朝香に襲われたことも、別れを告げられたショックとトラブル慣れのせいであとを引きずらないという清々しさは世里奈ならでは。

世里奈にとって之史はトラブルを跳ね返す盾であり、之史にとって世里奈は彼自身が云っていたように試練、つまり人生の楽しみです。
いいコンビ(´艸`)

物語の中で書かなかったことの補足をすれば。
吉開コンサルはあくまで組員の一部がやっていることであり、やくざとしての事務所は別の場所にあります。
之史の情報源、並びに人脈は作中に少し書いてますが、なんといっても出身大学つながりで、国の要人も数知れず。このために中途退学ではなく卒業したらしいです。笑

エピローグを書きながら、之史の実家に行く話を思いつきつつ、まあどんな形かは未定ですが、extraもどこかでお披露目できたらと思います。

他作と並行連載で完結までに時間がかかりましたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
お付き合いありがとうございました。

Reyuna 深謝
posted by 奏井れゆな at 12:00| Comment(0) | 作品の裏話

2017年11月16日

【タブーの螺旋〜Dirty love〜】あとがき

【タブーの螺旋〜Dirty love〜】完結



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エブリスタ投稿R15版

連載期間2017.5/31〜11/11、5か月半、およそ230000字で完結しました。

最後のページに書いたとおり、漠然としたテーマが浮かんだのは2013年のニュース番組にて、親の恐怖体験(トラウマ)が遺伝するということがマウス実験でわかったと報道されたときです。
マウス実験は♂を使って行われ、そのうえ「父親の恐怖体験が」とわざわざ言われたのでその時点での私の認識は、両親ではなく父親の体験が後天的に遺伝するもの、と固定され、そのため妄想が膨らんだ次第。
メモに書き留めて4年ほど、ようやく着手しました。

問題はどうハッピーエンドにするかということ。
構想を温めているさなか、もう一つのニュースに出会いました。
親を知らない子の、出自を知る権利です。
施設に預けられたり、記憶にない頃に親が離婚したり…
また、某有名大学にて「第三者による精子提供」を大学生たちがやっていたという話。
それで生まれた子が大人になり自分の出生事情を知って父親を探していました。
少なくとも第三者提供のパターンでは、戸籍上、実の父親と赤の他人という場合が多いと思います。
つまり、だれも知らなければだれにも咎められることなく結婚はできるのです。
リアルから逸れて美帆子でいえば、平気で秀朗を父親として届け出してますから。
この矛盾をハッピーエンドの拠り所として書きました。

最後はかなり複雑な人間関係になっていて、果たして円満に行くものなのか、という疑問もあるかと思いますが、現実、最近お騒がせの某芸能一族を思えばなんのそのという感じもします。
美帆子さんは昔の、私は女優よ、と女優であることにすべてをかけた人といった、私の勝手なイメージからキャラができあがりました。
諸々無情なところもありますが、自分の子供には執着しています。というよりも美帆子が言ったとおり、子供は自分の一部で、そのテリトリーを守るためなら手段を択ばず全力を尽くす人といった感じ。環和にとっては振り回されて大迷惑な人でしたが。

さて、環和も響生も、事実を背負いながらもいずれは自分たちの本当の関係をあまり考えることも思いだすこともなく普通に暮らしているでしょう。
人間ですから、思考は都合よく働きます。
どちらかというと、やはり環和のほうが意識は薄く、ちょっと自信が持てた今なら、世間にばれたとしても父親と暮らして何が悪いと言い放つ強さがあるかもしれません。

秀朗の言葉で、運命は逃げ道、とありますが、それもまた秀朗にとっては都合よく自分を納得させる手段でした。
もしも秀朗が再婚していなければ本当に許せたのかどうか。
そこは秀朗のみぞ知るところですが。

テーマを忠実に描けば、この結末はなかったかもしれませんが、重たくありつつも恋愛という括りではこのハピエンもありではないかと。
不快に感じる方もいるかと思いますが、“知らなかった”ふたりなので大目に見てもらいつつ、楽しんでいただけたのならうれしいです。

posted by 奏井れゆな at 15:31| Comment(0) | 作品の裏話

2017年06月30日

【ミストレスコード〜美獣の愛人〜】あとがき


【ミストレスコード〜美獣の愛人〜】完結



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エブリスタ投稿R15版


2017.1/8〜2017.6/29、およそ半年、240000字で完結しました。
業平シリーズでは一年ぶりの更新、まったく舞台を変えて背景は銀行となりました。
時系列としては、【最愛】のふたりが結婚した年の秋に出会い、【最愛】の結婚の章、及び【ミスターパーフェクトは恋に無力】の完結と同じ時期にこちらも完結しています。
【最愛】に出演、並びに【大人の純情】(眠れないほど好き短編集収録)に主役として登場した、田辺譲が主人公タフガイ美怜の親友として登場。
【大人の純情】からすると、美里編の終盤が間に入るでしょうか。
【ミスターパーフェクトは恋に無力】より、建留とおばあさまの茅乃がちょい役で登場。
茅乃が千雪のことを何やら言ってましたが…。

この物語のインスピレーションのもとは、お針子さんとクラウドファンディング(CF)。
クラウドファンディングは、あるアイデアがあってそれに投資したい人がお金を出すという、個人でも資金調達が可能なシステム。

お針子にCFとくれば、愛人関係でしょ、みたいな発想転換から構想を練ってできた物語です。
見切り発車でしたし、当初の設定とは違ったところもありつつ、完結まで到達。
こうまで長くなるつもりはなかったんですが、ドレスショップ、銀行、クラブと舞台が3つも跨がり、なお且つ両家が出てくるのだから、本来は物書きとしてこれくらいになるだろうという予想をするべきところ。
なかなか難しいです。

主人公の結糸については、一見、平凡でおとなしそうであり、家庭の事情で仄暗い部分もありながら、実は芯の強い女性というイメージで書きました。
タフガイ主人公の美怜については、美獣という呼称が先行して仕事上の貪欲さがあまり表現できなかったかもしれません。結糸の前では、こじれる前までかなりなナイスガイでしたし(´艸`)
内面は文中で出てくるように臆病者…というより繊細でしょうか。
お坊ちゃんだから。笑
そういうところで、なんのバックもなく芯の強い結糸に惹かれたのかもしれません。
逆に、やり放題のお坊ちゃんもいつか主人公にしてみたいという野望あり。

物語の中身に戻れば、結糸の父親みたいな人が本当にいるのかどうか、仕事に出かけるふりをして実は無職、という時々テレビドラマ?で見かける設定でした。
気持ちはわかるんですけど、体裁を守るために生活費の借金とか、家族に待っているのはやはり地獄、一家離散。現実、大企業といえども安心できない昨今、平民は借金も1000万を超えると気が遠くなります。
そんな環境で見通しが立たなければ、常に絶望との闘い。
結糸にとって、美怜との出会いは一時の夢の時間で、結果的には大団円ですが、それを抜きにしても夢を見られるぶん力にはなりそう。ドレスメーカーというやりたいことがあることも然り。
希望とか夢とか、それが必ず叶うものではなくても、折れそうなとき、知らないうちに乗り越える原動力になっているかもしれません。

愛人契約については、借金から逃れられることよりも一緒にいるためにそんな方法しかないのならという気持ちのもと結糸は了解したわけですが、いつか終わることも付き纏う。
それは、未来を夢見ることをやめていた結糸にとってはあまり問題にならないことだったのに、重荷をおろして自分のことを考えられるようになると、終わりがリアルに迫ってくる。
そんな変化に伴って、もう少し切ない感じに持っていきたかったんですが、何せ結糸がしっかり者だったのでいまの描写が限界でした。

ほか登場人物として、井手兄妹は最後まで悪者。
光莉はまあ味方には付きましたけどね、それも保身のため。
個人的には中川さんのファンです(笑)
ミスターマシーンの南奈も云いたい放題な感じがしますが、中川はまだ上を行く感じ。
企業内ドクターとして出てきた真壁、美怜の従兄弟として出てきた加藤克範はのちに主人公となって登場するはず。
楽しみにしていただけたら嬉しいです。


末尾になりましたが、長い間、連載にお付き合いいただきありがとうございました。
また、応援もたくさんいただいて嬉しかったです。
引き続き、別のお話でお会いできたら幸いです。
posted by 奏井れゆな at 13:57| Comment(0) | 作品の裏話

2017年02月01日

【オトナのスイッチ〜デュアルヒーローvs.専属メイドのスキンシップ〜】あとがき


【オトナのスイッチ〜デュアルヒーローvs.専属メイドのスキンシップ〜】完結


エブリスタ投稿R15版

2016.11/7〜2017.1/30、およそ3カ月弱で完結しました。
2015年の月の裏側〜より1年半ぶりのバンドFATEシリーズ健朗編。
FATEとしては一番未来の話ということになります。
ほかのメンバーは全員結婚して、叶多と昂月には子供もいる。
鈴亜は月裏では高卒で就職するといってましたが、実は短大に行っていたり。
そして、お気づきでしょうか、航と実那都の間には子供はいません。
FATEシリーズのメンバー編としては最後の人、航の話を残すのみ。
そこで理由は明らかになるかと。航はあのとおりガサツですけど、2人の恋はけっこう切ないはず。

それはさておき、健朗編。
当初の当初(CHERISHの頃)はとにかく敬語攻めで行こうと思ってたんですが、健朗が窮屈かなと思いつつ、お坊ちゃんのわがままぶり&毒舌ぶりを発揮させたかったので、こんな感じに。
また、健朗がギタリストになった経緯。
当初はそう熱を入れてたわけでもなく…というところを出したり、イイ子ちゃんストレスの捌け口だというところだったり、そのあたりでちょっとしたリアルを感じてもらえればと思いつつ。

これは知る人ぞ知る…さきに短編で書いていました。
ちょっと展開を変えていますが、内容は同様にまとめています。

健朗のオレ様毒舌ぶりが書いてて楽しかったです。
終章にて、少年ぽい健朗視点で書いてますが、健朗にとってはとにかく可愛い生き物なのです、結礼は(笑)

終章に出てきた亜夜&聖央は【失いたくない】より登場。
健朗といえばこのふたりを出さなくては、でもイギリスだし、ということで終章に登場してもらうことに。
聖央のベタ惚れっぷりは相変わらず。
時系列で行くと、電子書籍限定のextra【あいらぶゆー!】の最後のシーンと終章が同じ頃になります。

しかし、CHERISHからいくと、みんなだいぶ年を取ってます。
紘斗41歳、姫良35歳、一成は60歳すぎ。哲ちゃんも38歳、いまだ独身ですv

オトスイのその後は、また電書販売する折にでも、と考えています。
お付き合いいただいてありがとうございました。
楽しんでいただけたのなら幸いです。
posted by 奏井れゆな at 22:32| Comment(0) | 作品の裏話

2016年10月24日

【濫囚〜黒獅子は愛仇に絆される〜】あとがき

【濫囚〜黒獅子は愛仇に絆される〜】2016.10/23完結



4/20に連載スタート、半年でやっと完結となりました。

初の乙女系TLファンタジーに挑戦。
書けるかどうか、プロットは大まかにありましたが、絶対完結できるという根拠のない自信のもと、見切り発車状態で連載スタートしました。
有言実行と言いますか、これを書きます!と年始に宣言しておけば是が非でも書かなくちゃならない、という独り善がりのもと根拠のない自信を伴って書くのはいつものことですが(*ノωノ)


このジャンルについては、最初で最後というつもりで書き始めました。
書いてみれば、書けたので要望とか書こうかなという題材があればまたチャレンジしたいと思います。

何が難しかったかといえば、言葉遣いと言葉のチョイス。
西洋風なのに、巷ではわりと日本語が使われてるんですよね…
例えば、ベッドを寝台、とか。
中世風という昔の雰囲気を出す努力でしょうか。

また、どの辺まで現代に近づけるかという世界観も難しい。
何千年という歴史がある国なのに、馬車はあっても車はNGとか、2000年を経てここまで進化?した現代を考えると発展してませんねぇ(笑)
服装も苦労します。
お風呂は2階まで水引けるか?とも考えました。
全体的にローマ帝国時代やら中世ヨーロッパ辺りの雰囲気をごっちゃにして書いてます。

また、ファンタジーですが、剣と魔法、そして架空の生物をどのあたりまで入れていいものかとも考えつつ、魔法はいくらなんでもな、と思い、呪術ということで年齢不詳の人物を出し、魔法じみたことを使ったりしました。
黒獅子は、某自動車メーカーのCMよりヒントもらいました。
あっちはブルーの瞳ですが、濫囚はプロメッサ(緑)色で( `ー´)ノ

だいたい物語は結末ありきで書くんですが、濫囚については結末は最後まで決められないまま、二転三転しながら登場人物たちの動きに任せてきました。

終わってみれば、うまく繋がったなと自分では思っています。
当初は、ステラローザとジェンナとの絡みをもっとドロドロにしたかったんですが、ガラフェットが囲っている以上、書いている以上の絡みができなかったという‥
そこはちょっと反省。

何より、黒獅子のレオンが私的にはツボでした( *´艸`)

電子書籍化にするときは、記憶が戻った辺りを書きたいかなと思います。
あとヴァンデル(ヴェントレ)が今後、どう生きていくのか。
そのあたり、別物として書くか、検討中。

末尾に。
長らく連載に付き合っていただきありがとうございました。
これからの方はどうぞマイペースでお付き合いくださいませ。
楽しんでいただけたのなら本望です。

深謝
posted by 奏井れゆな at 12:29| Comment(0) | 作品の裏話